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仙台短篇映画祭2011 9月17日(土)-19日(月・祝)
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JOJOっぽい作品~今年の上映作品から
こんばんは、映画祭スタッフtuyoです。
昨日、新人と書いたら、「オールドルーキーでは?」と指摘されました。

それはさておき、私、結構JOJOが好きなんですが、
「この作品、何かJOJOっぽいなー」というのがいくつかありました。今日はその作品たちをご紹介。
(あくまで私見ですので、実際に見て「これは違う」などと言わないでください)

Cプログラム 山岡大祐監督『いいね!』(21日上映)
ビルの隙間で暮らす男、って時点ですでに「ここ杜王町?」って感じです。
そして実際に彼はそのスタンド(?)で女を引きずり込むのみならず、さらに……。

Hプログラム ジョアン・ペドロ・ロドリゲス監督『チャイナ・チャイナ』(22日上映)
ロドリゲス監督の作品は、何か全体的な雰囲気が杜王町みたい、というかまさに「日常に潜む狂気」に
あふれている感じがしました。
その中から『チャイナ・チャイナ』。若い中国人の母親は、旦那(多分)からだらしのなさを罵倒される。
その時彼女が取り出したものは?それで何をする?そして結末は?

MOOSIC LAB 傑作選2 今井真監督『あなたの白子に戻り鰹』(22日上映)
JOJOで出てくるエンヤ婆の「矢」。これに射ぬかれてもスタンド能力が発現すると死なないが……。
これと同様なものが、この映画で出てくる。どんなものかは、作品を見てのお楽しみ。
それとは別に、ロックバンド「漁港」の歌、いいですよ(特に、主人公登場のシーンのものが)。
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column育児と映画「おだやか」にひそむ不穏(内田伸輝監督「おだやかな日常」)
桜井薬局セントラルホールにて、「震災関連映画特集」が展開されています。「おだやかな日常」は、土曜日から3時一回となります。お見逃しなく。15日までの上映です。
予告編やポスターを見て気おくれした方も…ぜひ。私は観てよかったと感じています。夕暮れがおだやかな春にふさわしい作品です。

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痛々しいほどの衝撃的な予告編が、ずっと胸に刺さっていた。地元での公開を知り、意を決して劇場に向かう。意外にも、すっと心にしみ込む作品だった。
見えない恐怖といかに向き合い、大切なものを守るか。たしかに、登場人物たちは幾度となく声を荒げ、ぶつかり合う。けれども、不安や苛立ちを表出する(できる)彼らを、少しうらやましくも感じた。(震災から二年となる今、このような場は、良くも悪くも失われている。直後にはなかなかかたちにできなかった想いが、身体の中や身の回りで、今も行き場を求めてさまよっている…と時折感じる。そのまま時の流れに任せておけばよいのか、向き合い、引っ張り出し、さらすべきなのか…。)悩み苦しむのは、幼い娘を守ろうとするヒロインだけではない。彼女を追いつめる母親たちのリーダー格(演じるは、貫禄の渡辺真起子さん)も、不安や孤独を抱えている。声高にならずにきちんとそこまで描かれていて、ほっとした。
彼女たちをはじめ、本作には様々な立場や感情を持つ人々が登場する。特定のひとりにというより、この時は彼に、あの時は彼女にと、それぞれに様々な瞬間の自分が重なった。感情はひとつではなく、時に相反するものが共存する。大丈夫と思ったり、不安になったり。常に揺れ動き、揺らぎながらバランスを取っている。ひとつの感情に支配されたり、溺れたりするまい、と改めて感じた。
ラストに流れるバッハの無伴奏チェロ組曲が美しい。タイトルの「おだやかな日常」も素晴らしいと思う。震災直後、おだやかな日常はやってくるのだろうかと途方にくれた。今は、おだやかな日常を過ごすことに、少しばかりの違和感や後ろめたさがある。おだやかだからこそ、そこに潜むものを意識する。だからこそ、おだやかと感じることを忘れかけていないか、鈍麻していないか…とはっとした。
「女性映画」とされているが、ヒロイン二人の夫を演じる男性キャストも印象を残す。「さよならドビュッシー」に続いての山本剛史さん。数年来気になる俳優さんだ。キワモノっぽい役が多い中、今回は出色だった。今後にも期待。一方、小柳友さんは…「トウキョウソナタ」同様、唐突な行動に出る役。不思議とハマります。

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「おだやかな日常」2012年、 日本・アメリカ合作
監督:内田伸輝
プロデューサー:杉野希妃、エリック・ニアリ
出演:杉野希妃、篠原友希子、山本剛史、渡辺杏実、小柳友
長すぎない! 幸せな2時間40分(沖田修一監督「横道世之介」)
前回が思い出せないくらい久しぶり!に試写会に当たりました。作品は、昨年の映画祭にゲストで登場、特集プロ、「新しい才能」コメンテーター、関連企画…と大活躍してくださった、「南極料理人」「キツツキと雨」の沖田修一監督の新作「横道世之介」。映画祭に、出来たてのチラシを持ってきてくださったあの作品です。観た感想は…まさに大当たり! 沖田監督、最高です! 皆様、どうぞお楽しみに。ぜひご覧になってください。
cma

以下、レビューです。


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映画は、90分ちょいが丁度いい。常々そう思っている。それなのに、 本作は2時間をゆうに越える2時間40分。観る前は少々不安があった。けれども、それは 全くの取り越し苦労だった。つくづく しみじみ、幸せな2時間40分。観終えた今も、あれやこれやと思い出し笑いがこみ上げる。終始、(いわゆる)たいしたことは起こらない。けれども、かけがえのない出来事が詰まっている。頭の隅に追いやっていた様々な記憶や想いを、心地よく刺激してもらった。
映画になると知り、事前に原作を読んだ。そのときは、この小説をどのように映画にするんだろう?と半信半疑だった。吉田修一さんの文章は素晴らしい。ぐいぐいと読ませる。だからこそ、そのまま映画でなぞってはいけない。そこが映画の面白さであり、映画化の難しさなのだと思う。
本作は、原作に寄りかからず、あくまで映画の空気を大切にしている。原作は、世之介という名前の由来である井原西鶴の「好色一代男」を意識したかのような軽妙な語り口が印象的で、名前にまつわるエピソードも何度か登場する。だが、映画はそこらへんをばっさりカット。さらには、映画オリジナルのエピソードがさりげなく織り込まれている。それでいて全く不自然さがなく、世之介(と彼を取りまく人々)らしさに満ちている。文章にするとヤボなのでいちいちあげないが、思い返すにつけ、顔がほころぶ。 共通していたのは、通常ならば終盤に置かれるであろう、世之介にまつわる「仕掛け」が中盤で明かされる点だ。原作を読んで知っていても、気持ちがざわめく。とはいえ、仕掛けに流されない物語のふくらみは、映画でも健在。あざとくなりかねない冒険が、出しゃばらずに効果をあげている。
そして何より、キャストの素晴らしさ! 文字で読んだときは「本当にこんな人がいるかな?」とちょっぴり思った。それが、本作のおかげで、世之介が、祥子が、生き生きと動きだし、きらきらと魅力を放ち始めた。特に、吉高由里子! 世間ずれしたお嬢様を、あれほどチャーミングに演じられるのは彼女だけだろう。「婚前特急」を観返したくなった。
また、「あえて語らない」点も印象に残った。例えば、「可愛いエプロンを着た世之介のおばあちゃん」は登場しない。どんなエプロンだろう、どんなひとだったんだろう、と考える。世之介を思い返す彼らのモノローグも、一切語られない。なかでも、世之介が憧れたバブルのあだ花のような千春(伊藤歩)の沈黙は、クールで美しい。映画ならではの余韻だと思う。
蛇足ながら…途中、ふと思い出したこと。
映画を通じて知り合った、当時学生だった若い友人。そういえば彼も踊っていたなあ…サンバだったかな…でも、なんか違うような…太陽かぶって踊ったりはしてなかったよな…「あ。」
彼がやっていたのは、サンバではなくサルサでした…! とはいえ、サルサを踊れる人に出会ったのは彼が初めてで、「へえー、踊るんだー、踊っちゃうんだー」と思ったものです。
そうだよ、I田くん、キミのことだよ。元気にしてますか? 映画観てますか? 「横道世之介」、ぜひ観てね。

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「横道世之介」2012年、日本
監督 脚本 沖田修一
脚本 前田司郎
原作 吉田修一
出演
高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛
キャラクター一人ひとりの魅力が際立つ映画版(トム・フーパー監督「レ・ミゼラブル」)
昨年末の「リビング仙台」特集記事で紹介させていただきました「ニューヨークの恋人」の貴公子、ヒュー・ジャックマン主演の話題作。寒い季節はこんなゴージャスな作品で胸を熱くしたいですね。舞台版を体験した方にも、未見の方にも、お勧めです!
…よろしければ、「ニューヨークの恋人」も、是非(^^)/

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期待を裏切らない良作です。
すべての台詞をメロディーにのせた完全ミュージカル、回り舞台を駆使したスピード感ある物語展開、ダブルキャストによるアンサンブルの妙…。そんな舞台版の魅力を生かしつつ、映画ならではの味わいが存分に発揮されていました。
荒海や広大な山々、緻密な街並みなどダイナミックなロケーションは言うまでもありませんが、俳優の顔や動きをつぶさに味わえたのが大きな収穫です。「レ・ミゼ」の個性豊なキャラクターたちが、オールキャストの効果も手伝い、皆キラキラと魅力を放っていました。中でも、アン・ハサウェイが演じたファンティーヌを見直すことができたのが良かったです。舞台を観た頃は(私自身が未熟ということもあり)「あまりにも悲劇のヒロインすぎる」と思っていましたが…。服装、髪、歯…とじわじわとささやかなプライドのよすがを奪われ、自身の不幸を受け入れながらも娘の幸せを願う姿に、毅然とした強さと美しさを感じました。そして、いかに彼女とジャン・バルジャンは重なり、共鳴しあうキャラクターであるか、ということも実感。舞台版ではファンティーヌとエポニーヌが彼の昇天に付き添いますが、今回のラストは然もありなん、と納得しました。
そして、テナルディエ夫婦! 彼らがいてこそ物語は勢いよく転がり、面白みが増すのです。サーシャ・バロン・コーエン、ヘレナ・ボナム・カーター、ともに適役すぎる適役!でした。憎たらしいのに憎みきれない、どこまでもしたたかで、愛嬌さえある彼らの魅力が、スクリーンをところ狭しと撒き散らされます。「哀れな人々」というタイトルどおり、重たく救いのないエピソードが連なる中、彼らの「笑い」は希少にして貴重だと改めて感じました。
一方、マリウスは…本当に困ったおぼっちゃまです。エディ・レッドメイン、「マリリン、7日間の恋」に続きイメージどおり。(これは彼への賛辞です。)エポニーヌの想いに気付かず、後の義父に命を救われておきながら、革命に挫折して感傷に浸っては恋人に癒され…。コゼットの将来が少々心配になりました。とはいえ、苦労してきた彼女のこと、夫が頼りなくても、(多分)しっかりやっていけることでしょう。マリウスのおうちは名家のようですし、路頭には迷わないかな、ということにしておきます。(できれば、経験をいかして慈善事業を発展させ、病院や孤児院、学校などを設立して活躍してほしいものですが…。)
とめどない空想はさておき。観てから数日はもちろん、こうして思い返すたびに「レ・ミゼ」の珠玉のメロディーが身体の中で響き始め、鼻唄となってあふれてきます。舞台版も、改めて観返したくなりました。これもまた、映画の力だと思います。

(蛇足:
ちなみに…
「ダブルキャストの本来の意味から」は反れますが、舞台版では、全ての俳優が複数の役を演じていたそうです。メインキャストさえも、出番以外では死体や群衆の一人を受け持っていたとか。舞台ならではの「技」だなと感じました。)

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「レ・ミゼラブル」:Les Miserables、2012年、イギリス
監督:トム・フーパー
製作:ティム・ビーバン、エリック・フェルナー、デブラ・ヘイワード、キャメロン・マッキントッシュ
製作総指揮:ライザ・チェイシン、アンジェラ・モリソン、ニコラス・アロット、リチャード・パパス
作:アラン・ブーブリル、クロード=ミシェル・シェーンベルク
原作:ビクトル・ユーゴー
脚本:ウィリアム・ニコルソン、アラン・ブーブリル、クロード=ミシェル・シェーンベルク、ハーバート・クレッツマー
撮影:ダニー・コーエン
美術:イブ・スチュワート
編集:メラニー・アン・オリバー、クリス・ディケンズ
作詞:ハーバート・クレッツマー
作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク
音楽監修:ベッキー・ベンサム
音楽プロデューサー:アラン・ブーブリル、クロード=ミシェル・シェーンベルク、アン・ダドリー
出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、アーロン・トベイト アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム・カーター、サシャ・バロン・コーエン
column育児と映画:さまざ まな「わくわく」がつま った快作(セバスチャン・グロブラー 監督「コッホ先生と僕らの革命」)
2013年は、この作品でスタートしました。いつぞやの年のスタートは、同じくドイツ映画「飛ぶ教室」。こちらも、ケストナーの原作に負けない良作でした。
年末は、007のベン・ウィショーにニヤリとしつつ…予告の「クラウドアトラス」がかなり気になりました。今年はドイツ・パワーが炸裂?


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よそ者が街にやって来る。彼は新しい風を吹き込み、少年たちは新たな世界へ一歩踏み出していく。…そんな定番の物語を、期待にたがわず爽快に描ききる。年始めにふさわしく、晴れやかな気持ちになった。
本作には、さまざまな「わくわく」が詰まっている。新しい出会い、偏見を打ち砕く価値観、スポーツのおもしろさ、恋の予感、かけがえのない仲間、障害へのチャレンジ。熱血過ぎない好青年、コッホ先生の魅力もさることながら、生徒たちのキャラクター付けもひねりが効いておもしろい。お高くとまったブルジョアの息子が転落し、プロレタリアの少年がサッカーで頭角を現す…のは常套だが、ブルジョアに代わってクラスを引っ張っていくのは、パッと見は冴えない太っちょの少年。彼は中流の工場経営者の息子だ。家業のミシンやボールの脚さばきは苦手でも、アイディアのひらめきやゴールキーパーとしての手腕を発揮し、自信を深めていく。さらには、サッカーボールが商売になると見抜いて試作を指示し、最後は父親さえ彼の言われるままに値段を釣り上げる。親との対立、自立がテーマのひとつになっている中、彼はあっさり親を越え、共に商売に邁進していく。資本主義が台頭していく近現代の流れを示唆しているようで、興味深く感じた。
クライマックスのサッカーゲームでは彼らと共に手に汗握り、エンドロールでは友情を歌う「蛍の光」で余韻を味わう。最後まで押し付けがましさゼロのさじ加減が好ましい。
…それにしても。「グッバイ、レーニン!」の心優しい青年ダニエル・ブリュールが、髭を蓄えた先生をゆったりと演じるようになるとは! ちょっとしみじみした。

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「コッホ先生と僕らの革命」:Der ganz groe Traum、2011年、ドイツ、114分
監督:セバスチャン・グロブラー
製作:アナトール・ニチュケ、ラウル・ライネルト
原案:セバスチャン・グロブラー、ラウル・ライネルト
脚本:フィリップ・ロス、ヨハンナ・ストゥットゥマン
撮影:マルティン・ランガー
編集:ディリク・グラウ
美術:トーマス・フロイデンタール
衣装:モニカ・ヤコブス
音楽:インゴ・ルードビヒ・フレンツェル
出演:ダニエル・ブリュール、ブルクハルト・クラウスナー、ユストゥス・フォン・ドーナニー、トマス・ティーマ
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