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仙台短篇映画祭2011 9月17日(土)-19日(月・祝)
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サロン・ド・シネマ復活!
「サロン・ド・シネマ」復活祭

たまには映画祭を離れて、ざっくばらんにたわいもなく、
映画の話をしようというゆる~い企画で復活しましたサロン・ド・シネマ。

復活第一回目はチネラヴィータにて絶賛公開中の
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」です。
ウォン・カーウァイの全米デビュー作に、4名のスタッフが参加。
同じ空間で4人の人間が、一つの映画を見て、どんな風に感じたのか、
読み比べてみてくださいな。(ネタばれ注意!)

尚、当日、来られなかった、奥田かえるさんも感想を送っていただきました。

今後とも、こんな企画をどしどし行なっていきたいと思います。
実行委員会メンバーじゃなくても、参加してみたい方は大歓迎です!

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感想(というか印象??)

人の軌跡が幾重にも刻み込まれたカフェ。
男は毎日パイを焼く。

二人の女がそれぞれの車で荒野を走る。
それぞれの目指す所へと。
別れは近い。

前を走る女が手をかざし、バックミラーを覗く。
後ろを走る女も手をかざす。
そのまま女たちは道を分かれた。
停まることなく。

1杯のコーヒーと1ピースのブルーベリーパイ。
至福のひととき。

Takao15
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 恋人が自分のことをもう愛していないと知ったエリザベスは、ジェレミーが経営するカフェに毎晩のようにブルーベリーパイを食べに行くが、突然、彼に何も告げずに旅に出てしまう。この映画は、旅の途中でさまざまな人物と出会い、彼らの気持ちに触れることで、いろんな発見をして成長していくエリザベスの姿を描いていますが、それと同時に、エリザベスもまた、旅先で出会う彼らに影響をもたらしたのだと思います。やさしく、心にスッと入ってくる映画でした。
 ウォンカーワイ監督の映画を見るのはこれがはじめてでしたが、今まで、カーワイ監督の他の作品のトレイラーや広告を見て感じていたように、この映画も、どのシーンを取ってもアングルや色彩が美しかったです。面白いなーと思ったのは、主演はノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウなのに、その2人よりも、旅先で出会う3人(レイチェル・ワイズ、デイビッド・ストラザーン、ナタリー・ポートマン)の方が、後で映画を振り返ったときに、より強く浮き立って思い出されることです。
個人的に印象強かったのは、ラスベガスのギャンブラーを演じるナタリー・ポートマンです。Vフォーヴェンデッタ、クローサー、ガーデンステイツなど、最近のナタリー・ポートマンの映画では、役どころは違うけど、どこか雰囲気が似通っていて、皆が絶賛するほど彼女の演技が良いと思ったことはありませんでした。でもこの映画で、彼女の演技の深さにとても惹かれてしまいました。ポーカーテーブルを挟んで相手を凝視するシーンは本当に好きです。何も言わずとも目や仕草でプロのギャンブラーを完璧に演じてしまうのは、すごいなと思ったし、父親の死を知らされ、ためらいや悲しみを隠す姿など、特にナタリーの出るラスベガスのシーンは終始釘付けになっていました。
haruna
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人が、自分の人生を受け入れることができるようになるまでの成長を、
丁寧に描いた映画でした。個人的には、非常に好きな作品です。
ノラ・ジョーンズが演じる主人公のエリザベスは、ニューヨークで、
手ひどい失恋をした後、旅に出ます。
旅先でエリザベスは仕事を掛け持ちして、昼も夜も働き、失恋のショックから自分を遠ざけようとしますが、この旅は、単なる現実逃避の旅ではありません。
エリザベスは、ジュード・ロウ演じるジェレミーに旅先から手紙を書き続け、
自分がいたニューヨークの街と、そこで過ごした時間とのつながりを
保ち続けます。
旅先でエリザベスが出会う人間たちも、皆、傷つき、自分の直面した
困難から目をそむけていますが、最終的には、それぞれの方法で自分の
人生に真正面から向き合うことを受け入れます。
エリザベスがそれらの人たちの人生を知り、関わっていく中で、自分の
人生をも見つめなおしていくストーリーは自然で、説得力があります。
そして結末で僕たちが目にするのは、安易なハッピーエンドでもなく、
無責任なオープンエンドでもなく、勇気を持って、自分の過去に決着を
つけ、未来への希望を自らつかみとる、力強いエリザベスの姿。
このラストには、きっと多くの人が共感を持つことと思います。

AOGP代表 鈴木直樹
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~女子だって、旅をして、大人になるのさ~

夏目漱石の『こころ』の中で、“先生”が“私”に向かっていった一言。
「恋は人を殺すよ、君」

 リジーとジェレミーはそれぞれ失恋の痛手を背負い、惹かれあいながら、リジーは何も言わず、旅に出てしまう。一見、身勝手とも思える彼女の行動を私は割りと肯定的に受け止めた。それが、仮にJ・ロウのようなイケメンであっても、「もったいない」なんて思っていては、ラブ・ストーリーの主役にはなれないのです(笑)
 でも、冷静に考えてみても、あそこでくっついてしまったら、2人はきっとまた同じ過ちを繰り返してしまったのだと思う。「恋」も時にはチーズやワインのようにじっくり寝かせることも必要なのだ。
 旅の途中、リジーはいろいろな人の人生の片鱗に触れ、それを優しく受け止め、成長していく。映画の中では描かれていないが、彼女は今まで、振られた彼氏が中心の生活をしていたんじゃないかと思う。だから、この旅で、今まで見えてなかった時間を過ごしたのだと思う。一人の時間。誰かの人生の一部ではない自分の時間・・・
 中でも、D・ストラザーン演じるアーニーとの最後の会話は映画の『奇跡』とも言える極上の瞬間だ。
 アーニーの一瞬の瞬き。
 あぁぁ、人ってこんな風に「死」を決意してしまうんだな、ととても切なくなった。

「恋は人を殺すよ」

それでも、人は懲りずに恋をしてしまうのです。

ジェレミーへの気持ちをしっかりと受け止め、彼女は彼の元へ戻っていきます。
カーワイにしては、すっごくシンプルで前向きな作品だと思いました。
なんにせよ、J・ロウがマスターのカフェなんて、いってみてーもんです(笑)

ねなしぐさ
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3/31日現在の感想

見終わった後率直な感想は、なにか内側に向いている映画のように感じてならなかった。
おそらくウォン・カーウァイのアメリカへのイメージがずっと『恋する惑星』のラストに流れる「カリフォルニアドリーミング」の印象が強く、外へと解き放たれた光に満ちた世界だと勝手に思っていたせいだろうか。
香港返還から10年、『マイブルーベリーナイツ』のエリザベスのようにウォン・カーウァイ自身もずっと旅をしていたように思う。『ブエノスアイレス』で地球の裏側に行き、『花様年華』では過去に、『2046』では少し先の未来へ。そして10年の旅の終わりにノラ・ジョーンズを起用し、過去のフェイ・ウォンやチャン・ツィイーが幾分現実離れした描かれ方をしていた女性とは全く異なり、しつこいくらいのクローズアップと説明的なほどのモノローグで「今を生きる等身大の女性」を見つめる映画を作り上げた。エリザベスは300日の後に戻ってくるのだが、旅立つときすでに恋の予感をもって出掛けたように思える。
変化を求めて出掛けた旅の途中で様々な人々と出会いあきらかに変化を遂げつつも、一方でジェレミーに抱いた気持ちをずっと確かめている旅でもあったように見えた。彼女を通しての変化と普遍はこの10年のウォン・カーウァイとも重なって見えた。かつて複数称で描かれていた彼の作品とは違って、今回の作品は確かに何人もの人が登場しながらも、物語は等身大の女性の成長する様で貫かれているように思う。最初に抱いたなにか内側に向いているという印象はここから来るものだったのかもしれない。
ここでいう内側に向いているということは決して悪い意味ではない。つかみ所のない女性像が多かったウォン・カーウァイが、しっかりといまを生きる一人の女性と向き合った結果なのだから。
『マイブルーベリーナイツ』は夜に始まり夜に終わる。
「カリフォルニアドリーミング」の様なまばゆい光で終わった『恋する惑星』とは違うものも、ちいさなカフェからこぼれるささやかな光に辿り着く。そこにウォン・カーウァイが次なる旅へと向かう狭間で見つけた「今」と一瞬の安らぎをみるのだ。

kareru okuda
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コメント
この記事へのコメント
えっ!
なぜに俺のが一番上???
2008/04/06(日) 23:02:16 | URL | takao15 #-[ 編集]
ここで知って、見ました。
お久しぶりです。生活環境が変わり、どんな映画が封切られ、上映を終えているのかも知らないような日々を過ごしています。こちらのブログでマイ・ブルーベリー・ナイツのことを知りました。良い映画を見たなと思いました。ありがとうございます。
ウォン・カーワイと言えば、今から9年前、大学1年生のときの映画部でよく話題になっていて、映画部の常識として知らないといけないのか?!と焦っていた自分を思い出します。青春。
2008/04/13(日) 23:03:00 | URL | toribamix #-[ 編集]
toribamixさまへ
もしかして、あなた、あのTくんですか???
仙台に帰ってくるという噂でもちきりです。
まってますよ。みんな。

もどってきてください。

えっと、もし、勘違いで、
全然、映画祭のスタッフとかじゃなかったら
ごめんなさい。

あそびにきてください!!
2008/04/20(日) 00:33:36 | URL | ねなしぐさ #-[ 編集]
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