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仙台短篇映画祭2011 9月17日(土)-19日(月・祝)
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「リュミエールと仲間たち」
先日、「リュミエールと仲間たち」という短篇オムニバス作品のDVDを購入。
VHSでは「キング・オブ・フィルム~巨匠たちの60秒~」のタイトルで発表された作品です。


リュミエールとは「映画の父」と呼ばれるフランスのリュミエール兄弟のこと。
この作品は、映画の草創期に撮影機材・シネマトグラフを作りだした兄弟が
映像を撮影してから100年が経った1995年、フランス人フィリップ・ブーレの考案により
世界の映画監督40人に呼びかけて撮影された映像を、写真家サラ・ムーンが一本に纏め上げた作品です。

40人というその人数から各映像は短いだろうと予想されると思いますがその短さ、「52秒」。
分ではありません。誤植でもありません。36人の短篇でなる「それぞれのシネマ」で各人3分、
15人の「10ミニッツ・オールダー/人生のメビウス&イデアの森」の各人10分と比べても極端に短い。
なぜそんなに短い短篇にしたかと言うのは、企画者のこだわりでもあります。

各映画監督に課せられたルールはたったの3つ。
「1カット52秒以内にすること」「同時録音は禁止」「3テイクのみ」
それ以外はどこで何を撮ろうが自由。
ルールその1となる52秒は100年前にリュミエール兄弟が使用した、
シネマトグラフの収録可能時間が52秒だったことに由来します。
手回し式でリュミエール兄弟が使ったカメラを修復し、17mmのフィルムを使用して撮影。
モノクロ映像で撮れた、ややぼやけた画そのものが別世界への入り口に見えます。


駅のホームに列車が到着する様子を撮影した100年前のリュミエール作品「列車の到着」を
オマージュしたのか模倣したのか、「ぼくの大切なともだち」などの監督
パトリス・ルコントが撮影した1995年版「列車の到着」がまずトップバッター。

昔はゆっくり到着していたSL列車が今はギャーン!っと特急で、到着どころか通過してしまう。
なんだか100年の間に目まぐるしくなった映画そのものを象徴している様で可笑しい。
そんなルコントの撮影の様子とコメントも収められているのですが、
撮影を終えて帰るルコントも隔世の感を抱いたか、"はいはい、撤収撤収!"と見え、
いいよもう、という多少のふてくされや渇いた笑いを含んでる様に微笑ましく感じます。

デヴィット・リンチ先生や故・アーサー・ペン、チャン・イーモウ、
テオ・アンゲロプロス、アンドレイ・コンチャロフスキ、日本からは吉田喜重監督も参加。
52秒に焼き付けられたそれらの作品は、また機会あればご紹介しましょう。

ちなみにYouTubeで視聴できます。

なお、「リュミエール」とはフランス語で"光"という意味だそうです。
映画に光をもたらしたと思えば、実に運命的な名前ですね。


(TH)
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