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仙台短篇映画祭2011 9月17日(土)-19日(月・祝)
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「サンリオ映画(フィルム)」というきらめき
~バリアフリー上映『みんなで観よう!サンリオ・アニメーション』に寄せて~

子供時代というものは、振り返ると不可思議なルールに彩られている。私の家はどちらかと言えば厳格な方で、ジャンクフード、買い食い、リカちゃん人形…といったものは、疑問を持つ余地がないくらい禁じられていた。しかし、その一方で、やたら規制の緩い分野もあった。
…そのひとつが、「サンリオ映画」。あまり自分からせがんで観に行った記憶はない。たぶん、親としては「「あの」サンリオの映画なんだから、子どもは楽しめるだろう、連れていけばきっと喜ぶだろう」と思っていたのだろう。(ちなみに、東映まんがまつりはせがんで連れて行ってもらったが、(子どもにとっては)肝心の紙製サンバイザー風帽子は被ることが許されず、大いに不満だった。大人になってみれば、むしろ親の英断に感謝したくなるが…あ、閑話休題。)
サンリオといえば、子どもから大人までとりこにする可愛らしいキャラクター商品を展開しているブランドだが、「サンリオ映画(正確にはサンリオ・フィルム)」の方はなかなかどうして、骨太というか硬派で気合いの入ったつくりだった。子どもにとっては不親切なところ(あえて言い換えれば、「映画的」でしょうか。)も多くて、どちらかというと「よくわからなかったけど特別な感じ、凄かった、怖かった。こういうのがわかるようになるのが大人なんだな、(子ども向けの)東映まんがまつりとは違うんだな」という印象を、子どもなりに持ったように思う。…残念ながら、サンリオ映画に接していたのは幼稚園~小学校前半なので、ごくおぼろげな記憶と言語化されていない印象しか残っていないが。
(例えば、いまだにタイトルが不明のままだが、ベトナム戦争帰還兵が孤児を引き取る話(実写)は、子ども心にもとにかく恐ろしく、釘付けになった。雷を爆撃と間違い、泣き叫ぶ子どもを抱きながら元兵士も涙を流すシーンがあったような気がする。どなたか、こんな映画をご存じないですか?)
けれども、こんなふうに記憶があやふやな分、「サンリオ映画を、今こそ観直したい」という思いは強い。記憶の中のサンリオ映画はどこまでデフォルメされているのか、大人になった今、私は作品にどんな想いを抱くのだろう…と。
そして、今回映画祭でめでたくバリアフリー上映されることとなった、星座にちなんだギリシャ神話のオムニバス・アニメ「オルフェウスの星」。これも、燃えさかる炎、画面一面の花びらなどの圧倒的なビジュアルや、人(実際はギリシャの神々だが)の弱さを嘲笑うような不条理さが強烈だった。物語はハッピーエンドとは限らない、人は成功する以上にひどい失敗をする、という発見をした(…ような気がする)。
「オルフェウスの星」は、決して心あたたまる映画ではない。むしろ、荒涼とした砂漠を思わせる、無情さや人間の弱さが強烈かもしれない。けれども、「心あたたまる映画」と、「良質な映画」「心に残る映画」は必ずしもイコールではない。ぜひ(多少は覚悟の上で)旧作とは思えない、瑞々しくも強烈なアニメーションの世界をたくさんの・様々な人に味わってほしい。

cma

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「オルフェウスの星」 1979/日本=アメリカ/70mm/カラー/
脚本・ナレーション:伊丹十三
監修:吉田喜重


※これから開催まで不定期に、各プログラムのみどころや担当者の意気込み等をお伝えしていきます。お楽しみに!※
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コメント
この記事へのコメント
ひっそり失礼します。
戦争孤児の~というのは「愛のファミリー」です。1977年のアカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞受賞作ですね。
サンリオ映画が実際に映画館で公開されてた当時私はまだ生まれてなかったのですが、その後DVDなどで見る機会があり、サンリオのイメージと違うように見えつつもサンリオらしい作品だな、と思ったのを覚えてます。「星のオルフェウス」も好きですが「シリウスの伝説」も良作です。
2011/08/06(土) 05:30:52 | URL | 通りすがり #-[ 編集]
ありがとうございます!
通りすがりさん、コメントありがとうございます!数十年来の謎が解けました。サンリオの短篇作品ということで、今回は「オルフェウスの星」を取り上げますが、「シリウスの伝説」も良作ですね。若いスタッフにもファンがいます。作品中の地名などに、サンリオファンにはたまらない「仕掛け」があるところもポイントかと(^O^)
ぜひ映画祭にもお越しください。お待ちしています。
2011/08/07(日) 06:33:07 | URL | cma #sh543BiI[ 編集]
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